きみと扉ときみは時々扉に鍵をかけてしまうふたり繋がるための扉は固く閉ざされノックをしても声をかけても開かれることはない扉の隙間から漏れる光にきみの存在を僅か感じるけれど音を消し姿を隠すきみに切なくなる共にこころ赦せた存在ではなかったか何故に鍵が必要で籠もる理由はどこにあるのかどれだけ長い時を経ても変わることのない繰り返しきみの方からこちらへと繋がる通路にはたくさんの花を植えてきたのだけれど香りも色彩も可憐さもなにもきみには…固く閉ざされた扉の向こうにまた更なる誰かへと繋がる扉の存在を密かに感じ取ってしまうことの苦しさこんな繰り返しの日々が語る真実を知りたくはないと思いながらもその裏側で透かし見ようとしていることが虚しくなる2018.07.22 05:32夜更け詩
迷い子この世に産み落とされたひとはみな迷い子行き先も着地場所も知らず切り開き進む道に朝日登り又の明日を約束するかのように力強く沈む夕日の導き日々は時として酷に人を惑わせる日々は憂鬱を散らすように人を歓ばす生きていくのだ浮きも沈みもする中をやみくもにでも生きていくのだ足跡をしっかりと大地に標しながら2018.07.14 13:03詩
端っこくらい何かが足りないと思えるのにそれが何なのかわからずにいる知るための生きる道だとしたらぼくはまだ歩き続けなきゃならない少しでもその足りない何かの端っこくらいせめて掴めるようになるまでは2018.07.07 15:43夜明け囁き詩