きみと扉ときみは時々扉に鍵をかけてしまうふたり繋がるための扉は固く閉ざされノックをしても声をかけても開かれることはない扉の隙間から漏れる光にきみの存在を僅か感じるけれど音を消し姿を隠すきみに切なくなる共にこころ赦せた存在ではなかったか何故に鍵が必要で籠もる理由はどこにあるのかどれだけ長い時を経ても変わることのない繰り返しきみの方からこちらへと繋がる通路にはたくさんの花を植えてきたのだけれど香りも色彩も可憐さもなにもきみには…固く閉ざされた扉の向こうにまた更なる誰かへと繋がる扉の存在を密かに感じ取ってしまうことの苦しさこんな繰り返しの日々が語る真実を知りたくはないと思いながらもその裏側で透かし見ようとしていることが虚しくなる2018.07.22 05:32夜更け詩
迷い子この世に産み落とされたひとはみな迷い子行き先も着地場所も知らず切り開き進む道に朝日登り又の明日を約束するかのように力強く沈む夕日の導き日々は時として酷に人を惑わせる日々は憂鬱を散らすように人を歓ばす生きていくのだ浮きも沈みもする中をやみくもにでも生きていくのだ足跡をしっかりと大地に標しながら2018.07.14 13:03詩
夜明け脱線ばかりの人生このままレールに戻れないならそれも運命と受け止めるさそれでもふと虚しさに胸騒めく夜がある不安を道連れに過ごす日々なのに僕は笑うんだ何事もなかったかのようにいつか夜は明けるときみは云う離れるなよせめてきみは困難を越えてみせると誓う幸せにしたいきみのために2018.05.31 14:13夜明け詩
生きる不安定に胸刻むリズムゆとりのなさを誤魔化してさらりと生きてるふりをする痛いはずの胸はマヒしきみの寂しさにも気づけずにわかったふりして生きてきたぼくはなにものなんだろう生きるってことの答えを探してる2018.05.19 05:47夜更け詩
旅路諦めた夢はいかほどか流れた涙もいかほどか道は幾重にも分かれそのたびに迷い選びながら進んできた現在(いま)があるこれから先も続く旅路に望むきみという存在いついつの日かこの人生の旅をそっと終えるときまで2018.05.11 12:49月夜詩
抜け殻きみのいた昨日までがここにあるよぼくの手の中に光るきみの抜け殻美しい羽を纏って飛び立っていった僕じゃだめだったのかななんてもうみっともないくらいに恋しがる心2018.03.03 15:26夜更け詩
アイシテル温もりに迷いが生じたなら 一度心に風をあてたらいい火照ったままの心では 映らない景色があるでしょう温もりに自信が持てたなら 繋いだ手に力込めればいい全ての想いその手に込めて アイシテルを温もりに代えて 2018.02.19 09:51詩