きみと扉と

きみは時々扉に鍵をかけてしまう

ふたり繋がるための扉は固く閉ざされ

ノックをしても声をかけても開かれることはない

扉の隙間から漏れる光に

きみの存在を僅か感じるけれど

音を消し姿を隠すきみに切なくなる

共にこころ赦せた存在ではなかったか

何故に鍵が必要で籠もる理由はどこにあるのか

どれだけ長い時を経ても変わることのない繰り返し

きみの方からこちらへと繋がる通路には

たくさんの花を植えてきたのだけれど

香りも色彩も可憐さもなにもきみには…

固く閉ざされた扉の向こうに

また更なる誰かへと繋がる扉の存在を

密かに感じ取ってしまうことの苦しさ

こんな繰り返しの日々が語る真実を

知りたくはないと思いながらもその裏側で

透かし見ようとしていることが虚しくなる

四葉のクローバーⅡ

浮かぶ想いの独り言。 囁きや詩に。 猫のいる暮らし。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • 紫釉

    2018.12.27 15:24

    @かもめのジョーさん。コンコン、ノックをすればジョーさんはいつでも開いてくれますね。
  • かもめのジョー

    2018.12.26 10:22

    この気持ち、よくわかります。同じような気持ちになったことがありますから。