きみと扉ときみは時々扉に鍵をかけてしまうふたり繋がるための扉は固く閉ざされノックをしても声をかけても開かれることはない扉の隙間から漏れる光にきみの存在を僅か感じるけれど音を消し姿を隠すきみに切なくなる共にこころ赦せた存在ではなかったか何故に鍵が必要で籠もる理由はどこにあるのかどれだけ長い時を経ても変わることのない繰り返しきみの方からこちらへと繋がる通路にはたくさんの花を植えてきたのだけれど香りも色彩も可憐さもなにもきみには…固く閉ざされた扉の向こうにまた更なる誰かへと繋がる扉の存在を密かに感じ取ってしまうことの苦しさこんな繰り返しの日々が語る真実を知りたくはないと思いながらもその裏側で透かし見ようとしていることが虚しくなる2018.07.22 05:32夜更け詩
生きる不安定に胸刻むリズムゆとりのなさを誤魔化してさらりと生きてるふりをする痛いはずの胸はマヒしきみの寂しさにも気づけずにわかったふりして生きてきたぼくはなにものなんだろう生きるってことの答えを探してる2018.05.19 05:47夜更け詩
抜け殻きみのいた昨日までがここにあるよぼくの手の中に光るきみの抜け殻美しい羽を纏って飛び立っていった僕じゃだめだったのかななんてもうみっともないくらいに恋しがる心2018.03.03 15:26夜更け詩